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宿坊といえば1泊2食。そう思って岩本寺の料金を見ると、たぶん戸惑います。
四国八十八ヶ所の第37番札所・岩本寺(いわもとじ)の宿坊は、素泊まりが基本で、食事は朝・夕を1食ずつ足していく方式です。部屋代と食事代が最初から分かれている。宿坊としてはかなり珍しいと思います。
珍しいのは料金だけではありません。テラスには貸切サウナがあって、夏には四万十川に入って禅を組むプログラムまであります。
ただし、じゃらんにも楽天トラベルにも載っていません。予約は電話か公式フォームだけ。そこも含めて、泊まる前に知っておきたいことを整理しました。
※情報は2026年9月時点のものです。料金・体験の実施状況は変わりますので、予約前に必ずお寺へご確認ください。
- 「素泊まり+食事チケット」という、岩本寺だけの料金のしくみ
- 公式サイトと予約ページで、宿泊料金の表記が分かれていること
- お寺のサウナ・朝の護摩修行・四万十川の水中禅という体験メニュー
- 体験には「当日でも受けられるもの」と「7日前締切のもの」があること
- 部屋のタイプと、アーティストが直接描いた特別室のこと
- 一棟貸しの宿坊「華蓮(はなれ)」との使い分け
- ネット上に古い情報が多く残っている理由と、その見分け方
岩本寺はどんな宿坊か
次の札所が遠い。だから、泊まる場所だった
正式には藤井山 五智院 岩本寺。真言宗智山派の寺院で、四国八十八ヶ所の第37番札所です。高知県高岡郡四万十町、JR窪川駅から歩いて10分ほどという、札所としては珍しく駅前に近い立地。
この寺が古くから宿坊を続けてきた理由は、地図を開くとすぐわかります。次の38番金剛福寺まで80キロ超。四国遍路のなかでも指折りの長丁場が、この先に待っています。歩き遍路にとって岩本寺は、足摺岬へ向かう前に体勢を立て直す場所なんですよね。
そこに近年、観光客とビジネス客が加わりました。公式サイトも「お遍路さんだけでなく観光客やビジネス客も宿泊利用されます」と書いています。
本尊が5体という、めずらしい札所
岩本寺は天平年間(729〜749年)に行基が開いたと伝わる古刹です。
そして、ちょっと変わっています。本尊が5体あります。不動明王・観世音菩薩・阿弥陀如来・薬師如来・地蔵菩薩。ふつう札所の本尊は1体ですから、八十八ヶ所のなかでもかなり珍しい。院号が「五智院」なのも、この5体の仏さまと重なります。
もうひとつ、この地には弘法大師の七不思議という伝説が残っています。境内にその名残があるので、それは後ほど。
宿坊そのものの基礎知識は宿坊とは?意味・読み方・基礎知識を完全解説にまとめています。四国全体でいま泊まれる宿坊を見比べたい方は、四国遍路の宿坊ガイドからどうぞ。
基本情報
| 宿坊名 | 岩本寺 宿坊 |
| 札所・宗派 | 四国八十八ヶ所 第37番札所/真言宗智山派(藤井山 五智院 岩本寺) |
| 所在地 | 高知県高岡郡四万十町茂串町3-13 |
| アクセス | JR土讃線「窪川駅」から徒歩約10分 駐車場あり(体験サイトのアクセス案内では普通車20台・大型4台) |
| 客室 | 大広間5室・個室4室(公式サイトの表記) |
| 料金の目安 | 素泊まり5,200円〜(お寺の公式サイト) ※体験サイトのプランページは「全室 大人1泊1名 5,800円(食事なし)」と表記。後述のとおり表記が分かれています |
| 食事 | 別料金のチケット制(朝食1,100円/夕食2,200円/朝夕3,300円・いずれも大人) |
| チェックイン | 15:00 |
| チェックアウト | 10:00 |
| 設備 | 大浴場・食堂・売店/全館Wi-Fi・全室禁煙 |
| 予約 | 電話(0880-22-0376)または公式サイトの予約フォーム じゃらん・楽天トラベルには掲載なし |
| 予約受付 | 宿泊日当日まで可・1名から可(ただし食事付きは早めに) |
| その他 | ペット不可/英文の案内あり |
お寺でサウナ、川で禅|体験メニューが四国で群を抜いている
岩本寺を他の宿坊と分けているのは、ここだと思います。体験の幅です。
体験一覧を開くと、こういう顔ぶれが並びます。
- 岩本寺 写経(当日受付可能)
- お遍路 念珠づくり(ご祈祷付き・当日受付可能)
- 四国霊場札所で朝の護摩修行と写経体験
- お寺の境内、好きなところで禅
- 四万十川 水中禅(5〜9月の開催)
- 「寺ヨガ」と「四万十cafe」のお昼ごはん
- 「子安桜」安産祈願
- お寺で「手前味噌」づくり/四万十の山で作るアートな塩づくり
- ガイドさんと歩くお遍路体験/四万十川の火振り漁・アユの友釣り・BBQ
味噌づくりや火振り漁が同じお寺のメニューに並んでいる。「いろいろな人にお寺と関わってほしい」という方針が、そのまま形になっているのだと思います。
体験の詳細と料金は、岩本寺の住職が団長を務める「しまんと街おこし応援団」が運営する!SHiMANTO(あっとしまんと)というサイトにまとまっています。実施日・料金・受付方法は時期によって変わりますので、目当てがあるなら申し込み前に確認してください。
テラスの貸切サウナ「TERA SAUNA」
宿坊の2階デッキに、貸切のサウナが置かれています。名前は「TERA SAUNA」。公式の説明によると、星空や境内を望みながら入れるそうです。
ここは期待値を合わせておいたほうがいいところです。定員4名の小さな「瓦サウナ」で、薪ストーブなので焚き付けと片付けは自分でやります。水風呂はビニールプール。利用時は水着を着ます(大浴場では水着は使えません)。整ったサウナ施設を想像して行くと、たぶん驚きます。
ただ、このサウナの面白さは別のところにあります。ストーンに使われているのは、葺き替えで使わなくなった屋根瓦。高温の窯で焼かれ、長年この家屋を守ってきた粘土瓦は、ロウリュをしてもはぜないのだそうです。お寺の屋根だったものから立ち上る蒸気を浴びる。そう聞くと、ビニールプールの水風呂も含めて全部いいな、と思えてきます。
サウナ付きの客室プランや、お寺の敷地でのBBQ・焚き火のプランもあります。宿坊の建物には大浴場もあるので、「お風呂に入ってからサウナ」という組み立てもできる。
お寺でサウナ、というのもなかなかできない体験ですね。境内にポップアートを入れ、キャンプや味噌づくりまでやっているお寺の文脈で見ると、不思議ではないという気がしてしてきます。
朝のお勤めと、護摩修行は別物
賑やかな話ばかりではありません。伝統的な宿坊らしい時間もちゃんとあります。
公式は宿坊について「朝の法要にも参加しやすい」と案内しています。宿泊した方の口コミにも「翌朝は朝のお勤めに参加できた」「朝のお勤めで住職の熱意が伝わってきた」という声が複数ありました。お寺の時間に一度身を置いてみたいという目的でも、もちろん成立する宿坊だと思います。
ここで混同されやすいのが、この朝のお勤めと護摩修行は別のものだということ。
護摩は炉で火を焚き、香木や五穀を捧げて祈願する真言宗の修行です。岩本寺では独立した体験プランとして用意されています。6時に宿坊集合、6時半から1時間の護摩修行、そのあと朝食、午前中は本堂・清流殿・地蔵堂のいずれかで写経。1日1組の少人数制で、料金は大人9,000円(朝食込み・税込)。申し込みは7日前までです。
つまり、泊まればついてくるものではありません。高さ1メートルにのぼるという護摩の火を見たいなら、宿泊とは別に予約しておいてください。
朝のお勤めで何をするのかピンとこない方は、朝のお勤めとは?宿坊で体験する勤行ガイドもあわせてどうぞ。写経のほうに興味が湧いたら、姉妹サイトの写経のすすめで道具や始め方をまとめています。
「禅」はあるけれど、坐禅とは少し違う
ここは誤解されやすいので、書いておきます。
岩本寺の体験メニューには「お寺境内好きなところで禅」「四万十川水中禅」があります。ただ、岩本寺は真言宗智山派で、禅宗(曹洞宗・臨済宗・黄檗宗)のお寺ではありません。
静かに坐って自分に向き合う、という点は共通しています。ただ作法や指導の中身は、禅宗の寺で組む坐禅とは成り立ちが違います。「宿坊で伝統的な坐禅を体験したい」という目的ならば禅宗のお寺に足を運ぶのが良いかもしれません。
逆にいうと、四万十川に入って坐るなんて体験は、禅宗のお寺を探しても出てきません。ただし水中禅は5月から9月までの期間限定で、予約受付は2月上旬から。荒天のときは河原、または本堂や清流殿での実施に振り替わります。川に入るつもりで行くなら、季節と天気の両方を見ておいてください。
坐禅を組みたい方は、姉妹サイトの坐禅手帖で坐禅体験ができる寺院を紹介しています。
部屋は3タイプ|アーティストが直接描いた特別室もある
公式サイトによると、宿坊は大広間5室・個室4室。プランページではこれを3つのタイプに分けて案内しています。
| タイプ | 特徴 |
|---|---|
| Room type A | お部屋番号1〜6 |
| Room type B | お部屋番号8・10・11 |
| Room type C 「SHETA’s room」 | お部屋番号7。世界で活躍するアーティスト「SHETA」が直接描いた特別室 |
おもしろいのは、どのタイプも部屋代が同じだということ。特別室だから高い、という設定になっていません。つまりSHETA’s roomに泊まれるかどうかは、早く押さえたかどうかで決まります。狙うなら早めに、としか言いようがない。
建物には大浴場と食堂、売店があります。全館Wi-Fi、全室禁煙。お風呂とお手洗いは共用です。
口コミを見ていると、部屋と清潔さの評価は安定しています。「部屋も広く、綺麗」「お風呂やお手洗いなど共同部分も十分な広さで快適に過ごせた」といった声。一方で「シルバーウィーク中で満室だった」「早めの予約がおすすめ」という書き込みも目につきます。公式サイトの表記で9室ですから、当然といえば当然ですね。
一棟貸しの宿坊「華蓮(HANARE)」という選択肢
住職の元住居を改装した一棟貸し
岩本寺には、いま紹介した宿坊とは別に、一棟貸しの宿坊「華蓮(はなれ)」があります。
地元紙の報道によると、これは住職の元住居を改装したもので、木造40平方メートルほど。和室2部屋とリビング兼台所、浴室とトイレが付いていて、最大6名まで利用できます。ワーケーションに対応する小部屋とWi-Fi環境も整えられているそうです。
お寺の境内にありながら、一軒まるごと自分たちで使える。この形は宿坊としてはかなり珍しいと思います。
「宿坊に泊まってみたいけれど、相部屋や共用のお風呂はちょっと」という方がときどきいらっしゃいます。そういう方には、こちらのほうが向いています。家族連れやグループでも使いやすい。
料金は人数で段階的に変わる
華蓮の料金は1棟あたりの設定で、利用人数の段階によって変わります。「2名まで」「3名まで」「4名以上」で金額が変わる形です。食事は宿坊と同じチケット制で追加します。
ここではあえて具体的な金額を書きません。開業からしばらく経っていて、公表されている数字が現在も同じとは限らないためです。定員についても、紹介ページによって6名と8名の両方の表記が見つかります。人数とプランを決めてから、お寺に直接確認してください。1棟いくらの料金なので、人数が多いほど一人あたりは下がります。
料金は「素泊まり+食事チケット」方式
宿泊費と食事代を、分けて考える
この記事でいちばんお伝えしたいのが、ここです。
岩本寺の宿坊は素泊まりが基本。そこに食事を足したければ、チケットを追加します。
| 食事オプション | 大人 | 小学生 | 3歳以上 |
|---|---|---|---|
| 朝食 | 1,100円 | 770円 | 550円 |
| 夕食 | 2,200円 | 1,540円 | 1,100円 |
| 朝夕食 | 3,300円 | 2,310円 | 1,650円 |
つまり「1泊2食でいくら」ではなく、「部屋代+食べる分だけ」。素泊まりで安く抑えることもできるし、2食付けても他の宿坊と大きく変わらない水準に収まります。門前町には喫茶店やパン屋、和菓子屋があるので、あえて素泊まりにして町で食べるという選び方も成立する。駅から歩ける立地が効いてきます。
注意点がひとつ。食事は当日その場で頼めるとは限りません。準備がありますから、予約の時点で申し込んでおくのが確実です。口コミにも「予約が遅かったので晩ごはんはなしだった」という声がありました。
なお食事は精進料理ではありません。宿泊した方のブログには、骨付きチキンが出たという記録もあります。四国の宿坊は歩き遍路さんの体力を考えて郷土料理や肉・魚を出すところが多く、岩本寺もその流れです。精進料理そのものを味わいたい方は精進料理とは?歴史・特徴・宿坊で味わう魅力をどうぞ。全国の宿坊の相場感は宿坊の料金相場|1泊の費用はいくら?にまとめています。
公式サイトと予約ページで、金額表記が違う
値段については、数字が揃っていません。
- 岩本寺の公式サイト……5,200円(素泊まり)から
- 体験サイト!SHiMANTOのプランページ……全室 大人1泊1名 5,800円(食事なし)
どちらも岩本寺と、ご住職が団長を務める団体が出している情報だと思われますが、600円ずれています。プランや時期の違いかもしれませんし、片方の更新が追いついていないだけかもしれません。地元の観光サイトは「1泊素泊まり1名5,200円〜」としています。
さらに、数年前の料金がネット上に残っているのだと思いますが、「1泊2食7,300円」「食事なし4,800円」といった数字の紹介ページもいくつか見つかります。それらは当時の発表をもとにしたもので、いまの料金体系とは前提が違います。
なのでこの記事の金額も、目安として読んでください。実額は予約フォームか電話でどうぞ。
境内の見どころ|天井画575枚と、弘法大師の七不思議
泊まるなら、明るいうちに境内を見ておいてください。宿坊に入る前のひと回りで、この寺の面白さがだいぶわかります。
いちばんの見どころは本堂の天井画です。本堂は昭和53年(1978年)の再建で、格天井に575枚の板絵がはめ込まれています。
これが、とにかく雑多なんですよね。花鳥風月のような伝統的な画題もあれば、日本画、洋画、水彩、水墨と技法もばらばら。公式サイトいわく、花鳥風月に混じってマリリン・モンローの微笑まで見つかるそうです。多くの人の奉納で埋められた天井なので、統一感がないのが当たり前で、そこがそのまま魅力になっている。見上げたまま、なかなか動けなくなります。
もうひとつ押さえたいのが大師堂。200年ほど前の建物で、境内ではもっとも古いとされています。本堂の再建が昭和ですから、時代の重なりが一か所で見える。
そして前に触れた三度栗。弘法大師の七不思議のひとつで、年に三度実をつけるようにしたという言い伝えのある栗の木です。いまも境内にあり、毎年実をつけます。
近年はここにポップアートが加わりました。境内や宿坊の一部に現代美術の装飾が入っています。昭和の天井画と、令和のポップアートが同じ寺に同居している。落ち着かないと感じる方もいるでしょうが、わたしはこの寺らしさが出ていて好きです。
泊まる前に知っておきたいこと
① じゃらん・楽天トラベルでは予約できない
岩本寺の宿坊は予約サイトに掲載がありません。電話か、公式サイトの予約フォームだけです。
ポイントは貯まりませんし、空室カレンダーの見やすさも予約サイトには及びません。そこは割り切りが要ります。ただ、地元の観光サイトによると宿泊日当日まで予約を受け付けていて、1名から可。四国の宿坊としては、かなり柔軟なほうです。
「予約サイトで空室と料金を見ながら決めたい」という方には、四国では6番 安楽寺の宿坊が唯一の選択肢になります。じゃらん・楽天のどちらからも押さえられて、温泉もある宿坊です。
② 食事は予約のときに決めておく
チケット制なので、当日「やっぱり夕食を」は通りにくいと考えてください。とくに夕食は、旅程が決まった時点で一緒に申し込んでおくのが安全です。
③ 料金の表記が複数ある
前の章で書いたとおりです。5,200円と5,800円、どちらの表記も存在します。予算を組むときは高いほうで見ておいて、予約時に確定させるのが無難だと思います。
④ 体験は「当日OK」と「7日前締切」が混在している
ここは事前に仕分けておくと、旅程が組みやすくなります。
- 当日でも受けられる……写経、念珠づくり
- 7日前までに申し込む……朝の護摩修行、境内での禅、四万十川水中禅
精算はクレジットカードが基本です(念珠づくりは当日、売店申し込みなら現金も可)。水中禅は5〜9月のみ、火振り漁やアユの友釣りも季節もの。「泊まったついでに」で成立する体験と、旅程を決めた時点で押さえる体験がある、と考えてください。
⑤ ネット上に、古い情報がかなり残っている
岩本寺はここ数年で大きく変わった宿坊です。お寺の発表によれば、令和2年6月に日本文化を体験できる宿泊施設として観光庁に認定され、体験プログラムを14本用意。そこにアート、サウナ、一棟貸しの華蓮が加わりました。設備も料金体系も、以前とは別物になっています。
ところが検索すると、その前の時代の情報が今も残っています。まずはお寺や宿坊の公式サイトを確認しましょう、判断材料にするなら、できるだけ日付の新しいものを。
この記事も2026年9月時点の公式情報をもとにしています。読んでいただいたうえで、最後はお寺に直接ご確認ください。
岩本寺はこんな人におすすめ
- 宿坊に泊まってみたいけれど、堅苦しいのは苦手
- サウナ・焚き火・味噌づくりなど、体験も一緒に楽しみたい
- 素泊まりで安く抑えたい/食事も付けたい、と自分で組み立てたい
- 車がなくても行ける宿を探している(窪川駅から徒歩10分)
- お遍路はしないけれど、四国旅行にお寺の一泊を組み込みたい
- 家族やグループで一軒まるごと使いたい(華蓮)
- ワーケーションでお寺にこもってみたい
逆に、次のような方は他の宿坊のほうが満足できると思います。
- 予約サイトで空室と料金を見ながら決めたい→ 6番 安楽寺へ
- 精進料理が目当て→ 岩本寺の食事は精進料理ではありません。四国なら精進料理を出す58番仙遊寺、品数と専門性なら高野山の宿坊へ
- 温泉に入りたい→ 四国なら75番善通寺・58番仙遊寺(四国遍路の宿坊ガイドで比較できます)
- 本式の坐禅を組みたい→ 真言宗の寺なので、禅宗のお寺のほうが目的に合います
- 静けさだけを求めている→ アートやBBQは賑やかさも伴います
よくある質問
お遍路をしていなくても泊まれますか?
泊まれます。公式サイトが「お遍路さんだけでなく観光客やビジネス客も宿泊利用されます」と明記しています。白衣も納経帳も必要ありません。窪川駅から歩ける立地なので、四国旅行の一泊としても組み込みやすいと思います。
一人でも泊まれますか?
1名から受け付けています。個室が4室あるので、一人で静かに過ごしたい方は予約のときに個室を希望してください。ただし部屋数が少ないので、お遍路シーズンや連休は早めに動くほうが確実です。
当日でも予約できますか?
地元の観光サイトの案内では、宿泊日当日まで受付可となっています。四国の宿坊としてはめずらしく柔軟です。ただし食事は間に合わない可能性が高いので、当日予約なら素泊まり前提で考えてください。体験のほうは、写経と念珠づくりなら当日でも受けられます。
朝のお勤めには参加できますか?
参加できます。公式も「朝の法要にも参加しやすい」と案内していますし、宿泊した方の口コミにも参加できたという声が複数あります。ただし時間や実施の有無は日によって変わりますので、到着したときに確認しておくと安心です。なお、火を焚く護摩修行はこれとは別の有料プランで、7日前までの申し込みが必要です。詳しくは朝のお勤めとは?宿坊で体験する勤行ガイドへ。
食事は精進料理ですか?
精進料理ではありません。四国の宿坊は歩き遍路さんの体力を考えて、肉や魚を含む献立を出すところが多いんですよね。岩本寺もそうです。そもそも食事はオプションなので、付けるかどうかから選べます。
納経帳は必要ですか?
泊まるだけなら不要です。ただ、37番札所として参拝して納経(御朱印)をいただくなら、納経帳があると旅の記録が残ります。四国八十八ヶ所には専用の納経帳もあります。宿坊での過ごし方全般は宿坊のマナー・ルール完全ガイドにまとめました。
納経帳・御朱印帳を探す
札所巡りの記録に。四国八十八ヶ所の専用納経帳もあります。
まとめ
岩本寺は、いまの四国でいちばん更新され続けている宿坊だと思います。
- 強み:素泊まり+食事チケットで予算を組める/屋根瓦を使った貸切サウナ/写経と念珠づくりは当日でも受けられる/窪川駅から徒歩10分/一棟貸しの華蓮/当日予約も1名利用も可
- 弱み:じゃらん・楽天では予約できない/部屋数が少なく満室になりやすい/温泉ではない/本式の坐禅ではない/料金表記が複数ある/護摩修行や水中禅は7日前締切で、水中禅は5〜9月のみ
- 予約前に必ず:宿泊料金と食事オプションを確定させる/体験の実施日・締切・料金を確認する/華蓮を使うなら人数を決めてから金額を聞く
お寺に泊まる、というと身構えてしまう方がいます。岩本寺はその身構えを、いい意味で肩透かしにしてくるお寺です。瓦のサウナで汗をかいて、焚き火をして、翌朝は護摩の火の前に坐る。ちぐはぐなようでいて、どれも「お寺と関わってもらう」という一本の線でつながっているのだと思います。
予約サイトに載っていないぶん、ひと手間かかります。でもその手間を越えた先に、他では代えのきかない一泊があります。
四国のほかの宿坊と比べたい方は四国遍路の宿坊ガイド、予約サイトから押さえられる宿坊を探している方は6番 安楽寺の宿坊、結願後のお礼参りを考えている方は高野山の宿坊おすすめランキングもあわせてどうぞ。